福岡大学法科大学院出身受験生の方々へ 5月15日までに至る令和4年度司法試験の受験、大変にお疲れ様でした。
先ずは、ここに至るまでの種々の困難を乗り越え受験を終えるに至った自分を誇りに思って頂きたいと思います。
そして、今後に向けて期する思いを新たにして下さい。
合格発表はまだですので、皆さんの受験生としての存在は途上にあるわけです。受験した以上、どなたにも合格の可能性はありますが、全員が合格できるわけでもありません。厳しいようですが、合格できなかった場合には、今年度まだ受験に至っていない新たな競争相手が来年度の皆さんのライバルとなります。本日も、来年度に向けて、懸命な努力を継続中の訳です。ですので、今年度の自分の本番での出来映えを振り返り、来年度に受験することとなった場合には、その出来映えを如何にしたら上回ることが出来るかに関しての工夫と努力を開始することが今年度に実際の受験を体験したことのアドバンテージを活かす上で必須と考えます。
　もちろん、他方で、合格の可能性もあるわけですから、その前提で司法修習の準備も少しだけ開始することも有益だと思います。民事裁判・刑事裁判・検察・民事弁護・刑事弁護の各分野に通じる様な実務的な感覚を養いつつ実務を支える法科大学院で学んだ理論的な基盤をも総復習する訳です。こうした準備は、残念にして、6月2日発表の短答式試験成績により、今年度合格を逃した場合においても、来年度合格に向けての大きな助けとなる筈です。そして、同成績により、今年度合格の可能性を得た方は、引続き同様の準備を、少し比率を増し励行するのと並行させ、先ほどの工夫や努力に加え、これまでの学修や受験の体験により実感したご自分の長所を更に高めつつ少しでも短所を克服すべく努力を継続して頂きたいと念願しております。
　以上の際には、福岡大学法科大学院のサポートシステムを十二分に活用して頂く事も視野に入れて下さい。我々教員一同は、皆さんの最終合格、そして、法曹としての活躍の為のサポートを励行して参る所存です。
どうか、今後も、のびのびと所期の目標に向け歩まれます様、心から応援します。