長期在学履修制度(昼・夜)
本法科大学院では、入学時に就業している、または入学後に就業する等の理由により、標準修業年限の3年間を超えた履修計画を有する方について、5年間での課程修了を認める制度を設けています。
長期在学履修制度を利用して修学する場合は、必ず未修者コースでの履修をしていただくことになります。
夜間コース
本法科大学院では、全国で数少ない「夜間コース」を設けています。夜間コースは、長期在学履修制度を利用して修学することになりますので、標準修業年限の3年間の履修内容、即ち、未修者コースの内容を5年かけて着実に履修することができます。
長期在学履修とは(昼間または夜間開講)
昼間の授業を5年間かけて履修することによって所定の98単位以上を修得することができます(課程を修了することができます)。
また、夜間コースでは、月〜金曜日の6時限のコマと土曜日の(1、2時限)のコマに配置される授業のみを履修することによって所定の98単位以上を修得することができます(課程を修了することができます)。
【※夜間コースの開講曜日・時限について、令和3年度から変更の可能性があります。】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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1時限 | 9:00〜10:30 | 昼間 | 昼間 | 昼間 | 昼間 | 昼間 | 夜間 |
2時限 | 10:40〜12:10 | 夜間 | |||||
3時限 | 13:00〜14:30 | - | |||||
4時限 | 14:40〜16:10 | - | |||||
5時限 | 16:20〜17:50 | - | |||||
6時限 | 18:30〜20:00 | 夜間 | 夜間 | 夜間 | 夜間 | 夜間 | - |
履修期間/授業科目履修イメージ
標準修業年限3年間の内容を5年かけて学びます。
おおよそのイメージですが、長期在学履修では、標準修業年限3年間のカリキュラム(以下、「3年コース」と記載します。)の1年次内容を1・2年目で学び、3年コースの2年次内容を夜間コースでは3・4年目で学び、3年コースの3年次内容を5年目で学ぶことになります。詳しくは、「長期在学履修制度:履修モデル」を参照してください。各学年の各学期で必要な科目・単位数が記載されています。
夜間コース履修モデル
長期在学履修制度 授業科目履修イメージ
- 下記は、長期在学履修制度(5年間)での授業科目履修イメージです。
- 赤は必修科目、青は選択必修科目、黒字は選択科目
1・2年目
法律基本科目
【基礎科目】
- 憲法Ⅰ(統治機構論)
- 憲法Ⅱ(基本的人権論)
- 行政法Ⅰ(行政過程論)
- 民法Ⅰ(総則)
- 民法Ⅱ(物権法)
- 民法Ⅲ(担保物権法)
- 民法Ⅳ(債権総論)
- 民法Ⅴ(契約法)
- 民法Ⅵ(不法行為法)
- 民法Ⅶ(家族法)
- 民事訴訟法Ⅰ
- 刑法Ⅰ(総論)
- 刑法Ⅱ(総論・各論)
- 刑法Ⅲ(各論)
【入門科目】
- 法律基本演習
- 刑事訴訟法入門
- 裁判制度概論
- 判例講読
法律実務基礎科目
- 法情報・法文書入門
基礎法学・隣接科目
- 紛争処理の法理論
- 法社会学
- 法と企業会計
- 法と行政
- 法と情報
- アジア法制度論
- 法と医学
- 外国文献講読
3・4年目
法律基本科目
【基礎科目】
- 行政法II(行政救済論)
- 商法
- 会社法Ⅰ(企業統治)
- 会社法Ⅱ(企業金融)
- 民事訴訟法Ⅱ
- 民事訴訟法Ⅲ
- 刑事訴訟法Ⅰ
- 刑事訴訟法Ⅱ
【応用科目】
- 民法演習Ⅰ
- 民法演習Ⅱ
- 民法演習Ⅲ
- 憲法演習Ⅰ
- 行政法演習Ⅰ
- 民法演習Ⅳ
- 民事訴訟法演習
- 商法演習Ⅰ
- 刑法演習
法律実務基礎科目
- 法曹倫理
- 民事実務基礎論
- 刑事実務基礎論
- 刑事実務演習
展開・先端科目
- 倒産処理法Ⅰ
- 倒産処理法Ⅱ
- 国際私法Ⅰ
- 国際私法Ⅱ
- 国際公法
- 経済法
- 環境法
- 労働法
- 労働法演習Ⅰ
- 労働法演習Ⅱ
- 租税法
- 知的財産法
- 民事執行・保全法
- 民事執行・保全の実務
- 医療福祉と人権
- 環境訴訟の実務
- 保険法
- 交通事故賠償論
- 自治体法務論
- 社会保障法
- 刑事弁護論
- 実務刑罰論
- 子どもの権利
- 都市法
- 銀行取引と法
- 消費者法
- 展開・先端系演習Ⅰ
- 展開・先端系演習Ⅱ
- 展開・先端系演習Ⅲ
- 特別演習ⅠA
- 特別演習ⅠB
- 特別演習ⅡA
- 特別演習ⅡB
- 特別演習ⅢA
- 特別演習ⅢB
5年目
法律基本科目
【応用科目】
- 総合演習Ⅰ(民事法)
- 総合演習Ⅱ(公法)
- 総合演習Ⅲ(刑事法)
- 憲法演習Ⅱ
- 行政法演習Ⅱ
- 商法演習Ⅱ
- 刑事訴訟法演習
法律実務基礎科目
- 民事実務演習
- 家事事件処理手続論
- 民事紛争処理手続論
- 企業法務論
- リーガル・クリニック
- リーガル・コミュニケーション演習
- エクスターンシップ
学費の納入
学費は、「3年(標準修業年限)」の授業料および教育充実費を、5年間で分割して納入していただくこととなります。但し、入学金および委託徴収金については分割納入の対象外です。また、5年間で修了できなかった場合は、6年目以降の授業料および委託徴収金は分割納入できません(年間の学費:60万円、教育充実費:12万円)。
定期試験
定期試験は、長期在学履修の学生(夜間コースの学生を含みます)も、標準修業年限の学生と同じく、同一条件(同一問題、同一試験時間等)で実施します(現在のところ、昼間コースの時間帯で実施予定です)。
長期在学履修(夜間コース)の学生の声
C・T さん 出身大学・学部 福岡大学・法学部 夜間コース 3年目

私はリハビリ等による勉強時間の短さ、ブランクによる不安から長期履修の夜間コースを選択しました。
夜間コースのメリットは、通常の半分のペースなので、一つ一つの教科にじっくり取り組むことができ、一日一授業で生活のリズムが作りやすく、少人数で活発に発言できるので、思考を深めながらその場で問題解決ができる点だと思います。
また、先生方は学習面、生活面も含め、相談事に細やかに対応してくださいますし、弁護士の先生によるチューター制度やゼミもあり、充実した環境で勉強することができています。
- 08:00 起床、新聞
- 09:00 リハビリ
- 12:00 昼食、家事
- 15:00 入浴、登校
- 17:00 自習 (刑法の予習)
- 18:30 授業 (刑法)
- 20:00 夕食
- 21:00 自習 (刑法の復習と翌日の不法行為法の予習)
- 24:00 帰宅、リハビリ
- 02:00 就寝