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人間性豊かで専門性を備えた真のプロたる法曹の養成

院長

法科大学院長
石松 勉

福岡大学法科大学院が想定している「法曹像」


福岡大学法科大学院は、人権を擁護し、世の中の公正を追及する“裁判官”、社会正義を実現する“検察官”の養成を目指すとともに、地域社会の人々に寄り添いながら良質な法的サービスを提供し、企業内法務のスペシャリストとして企業活動を支え、あるいは自治体やNPOなどの様々な領域における社会活動にも貢献できる“弁護士”の養成を目指しています。
法科大学院の置かれている環境の変化にかかわらず、地域に根ざし、地域を通じて幅広く人々の暮らしを支える法曹の需要はなお多く、それに対する期待は、法科大学院制度発足以来、何ら変わっていません。本法科大学院は、このような期待に応えるためにも「人間性豊かで専門性を備えた真のプロたる法曹の養成」を目指しています。


教育支援体制の充実


福岡大学法科大学院では、法曹にふさわしい学力育成のために、1年次前期には少人数の「判例講読」を、後期には「法律基本演習」を配するなどして、特に法学未修者を対象とした1年次の導入教育に重点を置くとともに、未修者は3年間で、既修者は2年間で法曹に必要な法的知識や能力を基礎から実践へと段階的に、かつ着実に修得することができるようカリキュラムを編成しています。また、民事・刑事の実務基礎科目をはじめエクスターンシップやリーガル・クリニックなどの科目を過不足なく配置し、法曹実務家としてのマインドとスキルの涵養にも力を入れています。
そして、担当教員は、学生一人一人の学修進度・理解度の状況を把握しながら、きめ細かな個別指導をおこない、毎日の学習についてはもちろんのこと、進級・課程修了、司法試験合格に向けて、様々な形で学生の自学自習をサポートする体制をとっています。その他にも、本法科大学院出身の弁護士を中心としたアカデミック・アドバイザーやチューターによるバックアップ体制も充実しています。
福岡大学法科大学院は、以上のように、充実したカリキュラム・教育支援体制のもと、きめ細かな個別指導を徹底しておこなうことにより「人間性豊かで専門性を備えた真のプロたる法曹の養成」を目指し、実現させています。このような法曹養成は、少人数の法科大学院だからこそおこなえることではないかと自負しています。
また、特待生・準特待生奨学金制度、日本学生支援機構による奨学金制度など経済的な支援体制も充実しています。在学中経済的なことを気にすることなく思う存分勉強に打ち込んでいただけるものと思います。


「夜間コース」の開設


さらに、福岡大学法科大学院では、平成28年度より、長期在学履修制度(履修期間5年)を利用して平日6限目および土曜日に開講される授業(希望があれば、昼間の授業も受講可能)を履修し単位を修得することにより課程を修了することができる、「夜間コース」を開設いたしました。
ご承知のとおり、法科大学院を取り巻く環境は厳しさを増すばかりですが、法科大学院での教育の質の確保を図るべく、本法科大学院は、教育改革を推し進め、とくに少人数教育を中心として、血の通ったきめ細かな教育支援体制をより一層充実、強化することによって、司法試験合格者の輩出に弛まぬ努力を重ね、優秀な法曹を養成するという社会的使命を果たしてまいりました。
今後も、本法科大学院は、このような理念のもと、法曹養成機関の中核としての使命を引き続き果たしていく所存ですが、その一環として、健全な社会の発展に寄与する判断力、行動力を備えた優秀な人材を法曹として養成するため、地域社会で現に活躍されている社会人の方々に対しても法曹教育の機会を提供するという趣旨から、九州では初めての「夜間コース」を開設いたします。

法曹資格を得るための司法試験は難関であり、法科大学院での既修コースの2年間あるいは未修コースの3年間、勉強漬けの毎日を過ごして臨んでも、容易にクリアできるハードルではありません。そこで、本法科大学院では、「夜間コース」について、5年間、仕事を続けながらしっかりと法曹になるための学修や研鑽を重ね、司法試験に合格できる実力を身につけていただけるよう無理のないカリキュラムを考えました。
予備試験の受験経験がある方は、すでにご承知のことですが、予備試験には毎年1万人前後の受験者がおります。しかし、たとえば、平成27年度についてみますと、そのうち400名程度が予備試験をパスできたにすぎません。しかも、予備試験通過による司法試験受験者の最終合格者数は186名です。この合格者186名の内訳をみますと、現役の法科大学院生が76名、大学生が51名含まれており、最終合格者186名のうち、なんと127名を法科大学院生と大学生だけで占められているのが現状です。それ以外の方が一般にいわれる社会人ということになりますが、そうしますと、社会人の方は独力で1万人のうちの僅か60名程度に入る実力をつけておく必要があるということになります。この合格率は驚くほど低いものというほかありません。このことから、冷静に考えても、社会人にとりましては、予備試験のルートによる法曹資格の取得もまた非常に険しい道のりといえるでしょう。

こうして1万人を超す受験者の中で5~60名しか社会人が合格できない現状を考えますと、独学で法曹を目指すよりも、同じ目標に向かって切磋琢磨できる仲間とともに、豊富な教育研究経験や実務経験を有する多彩な教員とアカデミック・アドバイザー、チューターなどの弁護士の先生方の支援のもと、法科大学院において5年間着実に実力をつけてゆくことのほうが、考え方次第では、早道ということもできます。
もちろん、「夜間コース」での5年間も生半可な覚悟、並大抵の努力では足りません。しかし、真剣に法曹を目指されている社会人の方、捲土重来を期し再チャレンジを考えられている方に対しましては、本法科大学院がこれまで積み上げてきた教育スキルや実績等を通して充分な学習支援をおこなっていくことにより、最終目標を達成することができるようになるものと確信しております。法曹になりたいという強い志をお持ちの方、本法科大学院においてチャレンジしてみませんか。本法科大学院はそのような方々の入学も心よりお待ちしております。